すぐうだうだいう

ちょっとおかしな会社で働く体験記。

えぴそーど に てあとる

最高指導者や上層部のレクチャーや謎の説教を、地下組織結社ではテアトルと言っています。

上層部特有の【私たちの許可なしに、何事も進まない】という自負と、肩書きの仰々しさで、保たれているので、やたらとそのアピールタイムが多いです。

突然呼び出してお説教が始まったり、起こってしまったミスについて、「なんでそのミスをしようと思ったか」という謎の角度で怒られたりします。上層部は1日中だれかを呼び出しているので、もはや呼び出すのがお仕事なのだろうとは思います。

そんな劇場テアトルは、随時開催で、私たち平社員は観客にもなり出演者にもなります。もちろん、主演は上層部です。

ただし、助演女優賞助演男優賞に輝く人はいます。それをサンドバッグと呼んでいます。

上層部が怒りやすい人、ちょっとしたミスをうまく隠せない人、上手に立ち回れない人は、すぐサンドバッグです。しかもこのサンドバッグは、一極集中で狙われ、1日何公演も出演したりします。その度に、「始まったな、テアトル」と耳を傾けては、意味のわからない言いがかりと、謎の角度からの問に、観客として「圧倒的に主演ばかだな…」と笑いをこらえています。