えぴそーど ご ふうしゅう
これ、結構やばいな、という風習の一つに、週に1回、その週にあった幸せな出来事を、社員の前で発表するという、奇怪な行事があります。
仕事、プライベート問わず、何かしらの幸せなことを社員が輪になって集まっている中で発表します。
目的としては、幸せを実感したり、共有することで、改めて周りに感謝するとかしないとか、まーそういった事だとは思います。
違和感を感じる点を下記にまとめます。
1.「最近発言が少ない」と注意される
挙手制のため、黙ってやり過ごすこともできますが、たまに上記の注意が入ります。ほっといてくれ、本当にほっといてくれ。
2.「○○さんの成長が見れてよかったです」関連の発言が多すぎる
プライベートで起こったことを発表する人は1部で、だいたいが、「こんな成果をあげることができた、ひとえに事務のおかげ」「○○さんが来てから、すごい良くなった」的な、ゴマのすりあい。地域のゴマ全部使ってすりすり。そろそろまじですりゴマ工場。
そもそもそんなことでわたしは幸せ感じないんですけど。
3.拍手
発言のあとの拍手。
どうも拍手に強い思い入れがあるようで、やたらと拍手を促されます。この発表会以外にも、「これは皆さん拍手しましょう!」みたいなことがやたら多い。本当にサムイ。拍手間に合ってるんで、お金ください。
4.発表させといて、注意する
誰も手を挙げなかったりすると、若手は空気を読んで、引き出しという引き出しを全開にし、ふさわしそうなエピソードを探して発言します。(そういう若者の勇姿にわたしは拍手したい。)しかし、そういう引き出しあさって出てきたエピソードに対して、上層部は「この話は、あの場でするべきではありません」という
謎の注意が入ります。おそらく、自分たちが最初に決めたこの会の趣旨と、若干のズレが気に入らなかったんだと思います。そんな些細なズレなんて、上層部の世間とのズレに比べたら、ゴマサイズ。
やめてまえ。こんな風習。
えぴそーど よん うりこみ
見る目だけはある人事部のおかげで、いい人ばっかり集まってます。だれかこのまま、ごそっと引き取ってくれませんかね。
まぁー見事に優秀です。
海外とのやり取りや、交渉ごともセクシーな英語でぴやーーーってやってくれる若者や、先の先の先くらいまでやっといてくれるSっけのある若者、ゆるゆるしてるけど、ばっちり成績あげる営業兄さんとか、記憶力抜群なのに、天然入っちゃってる営業事務とか、オールラウンダーでしれっとこなすイケメン総務とか、明るくて陽気な女子達いーっぱいで、見渡す限り新鮮でイキのいいの揃えてます。
極度のストレス耐性、苦難でもひたむきに取り組む雑草魂、こいつアホだなとか思いながらもそれを顔に出さない腹黒さ、総じて明るく陽気な人たちです。
紹介料として、わたしも引き取っていただくことが条件になりますが、ぜひ、ご検討ください。
えぴそーど さん じんじぶ
通常営業がトンチンカンな上層部とはうってかわって、普通の社員たちは本当に優秀です。「なんでこんなに優秀なのに、こんなとこ来ちゃったの?」って思うくらい、高学歴だったり、人として全うで優秀な人ばかりです。それに加えて、如何せん性格最高!一緒に働きたい人ランキング(私調べ)とかしたら、全員1位。嵐とかより一緒に働きたい。それぐらいみんないい人です。
採用しては辞められ、退職が採用を追い抜いていくことを繰り返してるうちに、人事部の見る目だけは磨かれているようです。
賢い人はすぐに、この会社はダメだ、と見切りをつけて辞めていきますが、(無駄に)根性があったり、(無駄に)我慢強かったり、もちろん家庭がある人など、それぞれの理由で残ってる人も、それはそれは性格最高です。
ただし、性格が最高に良い人たちで出来上がってるからこそ成り立っているという現実です。みんな性格が良くて、次の人に迷惑かけないようにするために、なんとかがんばっているだけなので、全員ぎりぎりで、綱渡り状態です。
っていうのをわかってないので、見る目はあるのに、えげつないほど辞めたら補充精神で、長年勤務している人がいないため、多めに見積もっても創業4年目くらいのノウハウ量です。
これが我社の人事部です。
えぴそーど に てあとる
最高指導者や上層部のレクチャーや謎の説教を、地下組織結社ではテアトルと言っています。
上層部特有の【私たちの許可なしに、何事も進まない】という自負と、肩書きの仰々しさで、保たれているので、やたらとそのアピールタイムが多いです。
突然呼び出してお説教が始まったり、起こってしまったミスについて、「なんでそのミスをしようと思ったか」という謎の角度で怒られたりします。上層部は1日中だれかを呼び出しているので、もはや呼び出すのがお仕事なのだろうとは思います。
そんな劇場テアトルは、随時開催で、私たち平社員は観客にもなり出演者にもなります。もちろん、主演は上層部です。
ただし、助演女優賞、助演男優賞に輝く人はいます。それをサンドバッグと呼んでいます。
上層部が怒りやすい人、ちょっとしたミスをうまく隠せない人、上手に立ち回れない人は、すぐサンドバッグです。しかもこのサンドバッグは、一極集中で狙われ、1日何公演も出演したりします。その度に、「始まったな、テアトル」と耳を傾けては、意味のわからない言いがかりと、謎の角度からの問に、観客として「圧倒的に主演ばかだな…」と笑いをこらえています。
えぴそーど いち メンバーしょうかい
「結構やばいな」という予感は見事的中。
案の定、イカレポンチな上層部が支配する、北緯さんじゅーなんとか的な雰囲気のある会社でした。ちなみに、社員数は30人くらいの小さな会社です。
最高指導者《理事長》による独裁運営。
脇を固める【絶対理事長主義】の上層部。
その上層部からの徹底した【無菌状態】で育てられた新卒。※1部例外
上層部のマインドにまったくはまらない【地下組織結社】中途採用。
賢明な判断をする、【名前覚える前に去る】派遣さん。
という構成で国家運営しています。
入れ替わりがとても激しく、1週間や1ヶ月で辞めちゃう人も割といて、現在は上層部以外だと中途採用の4年目が大ベテラン。あとは新卒3年目とかが長いなーって感じで、設立30年近くなる会社なのに、蓄積する知識が0なのも納得。入社して1年ちょっとのわたしも、既に15人以上を見送っては、新しい人に出会っているので、でかい顔して先輩風を装えます。
えぴそーど ぜろ
そんなこんなで、入社してすぐに「あれ、これ結構やばいな」って感じることが多くありました。
まず、出勤してすぐ、朝の挨拶。
全員の席に挨拶に行き、握手。ざっと朝から15人くらいと握手してから席についてから業務をはじめます。自分より遅く来た人が握手しに来たら、立ちあがって、握手。
まてまて、めちゃくちゃ効率悪くない??この無駄な時間なに??ってなりました。
次に、”理事長”によるレクチャー。
なぜか社長ではなく、理事長と呼ばなければなりません。その時点でぞわぞわしますが、入社した社員は全員、そのレクチャーを3~5回受けます。内容はだいたい【仕事を充実させることが、人生を豊かにする】【不幸せでないことが幸せ】【コスト意識】【この会社のマインドにしたがえ】の4本立てでお送りされてます。
ちなみにこのレクチャーは入社してすぐだけでなく、気まぐれ開催され【御好評につき、第〇回】とか言って行われます。内容は結局一緒ですが、参加しないと上層部からの圧力がかかるので、仕方なくみんな参加します。理事長ゴキゲン、よかったね。
それから過剰な、節約。
シャーペンの芯さえ申告しないと手に入らないのは序の口。コピー用紙は裏紙として活用するために、片面コピーされたものにバツ印をつけて、もう片面を使えるようにする「裏紙作成」の時間が新入社員にはあります。「そんな時間があれば、ほかの仕事できるだろ」って思っていましたが、最近は「裏紙ないから作ってー」とマインドにハマっているあたり、社会って怖いなと思います。
その他にも、それはそれは異常なルールや、びっくり発言が多くありますが、またの機会にします。
ぷろろーぐ
社会人6年目にもなると、
「あー会社ってだいたいこんなもんだろう。」ってあきらめがついたり、後輩ができて、「はいはい、そこまで期待してませんから、そのミスも想定の範囲内ですよー」とか、まだまだ未熟で甘いのはわかっていながらも、それなりに会社で働くことが、どんな感じかっていうのはわかってきてしまっています。
新卒で入社してまる4年務めた会社を辞めて、現在の会社に入社したのが、2015年の4月。
前職では、それなりに可愛がられてたし、小さな会社ながら、仲良くやってたけど、将来性のなさと、3代目社長がどうしても合わないのと、どんだけ残業しても残業代がつかないのが納得いかなくて辞めました。
働きながら、転職活動してたので、退職3日で入社というスケジュールで、現在の会社で働き始めました。